心肺蘇生法 No,4

呼吸の確認
呼吸の確認は気道確保をしたまま行います。(当然)

呼吸の確認では救助者のほほを傷病者の口元に近づけ、目線は傷病者の胸元を見ます。ここでは救助者のほほに傷病者の息が当たるか?傷病者が息をしているか音を聴く、胸元を見て胸が動くか動かないかの3点を10秒間確認します。

呼吸を全くしていなかったり、呼吸をする回数が少なかったり、口や鼻が動いていても胸は動いていないなど普段通りの呼吸をしていない場合は人工呼吸に進みます。
●見る
傷病者の胸を横から見ます。
←頭部側からみた胸。(注:人形のです)
胸が上がったり下がったりするかや、なんらかの動きがあるかないかを見ます。
夏場は薄着なので分かりやすいですが、冬場はコートなど厚手の物を着ていることがあるかもしれませんが、そういった場合どうしても見えなければ胸の部分を見える程度にあけてみてください。
●聴く
傷病者の口や鼻から出る空気の動く音(呼吸音)を聞きます。
●感じる
傷病者の口や鼻から出る空気が自分のほほなどに当たるかを確認します。

つまり「普段どおりの呼吸」とは、胸が十分に動き、吐息が感じられ、呼吸する音が聞こえるということが普段どおりの呼吸であり、その3つを10秒間確認します。

※ 死戦期呼吸
心臓が停止した人には死戦期呼吸というものが見られることがあります。
「死戦期呼吸」は、激しく泣いた子供が泣き終わりごろにしゃっくりをするような動きで、顎や口が動いていて一見呼吸をしているように見えるが、実際は胸が動いておらず呼吸をしていないというのが「死戦期呼吸」である。
それを見間違えて呼吸をしていると判断し、処置が遅れてしまうことがあります。
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感染防止具(ポケットマスク・フェイスシールド)がない場合
人工呼吸ができる自信がない場合

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